【テセウスの船】ネタバレとあらすじ。原作漫画全巻はこれを見れば全てわかる!

『テセウスの船』は講談社の雑誌モーニングで連載されていた東元俊哉さんの漫画です。

テセウスの船 コミック 全10巻セット

2017年9月22日に1巻が発売してから、その謎と先が見えない展開に一気に人気漫画となりました。

2019年12月23日に全10巻で完結しましたが、2020年1月には竹内涼真さん主演でドラマも始まりました。

ドラマについてはこちらの記事にまとめています↓

『テセウスの船』ドラマ全話ネタバレあらすじまとめ!ここで真犯人も全てわかる!

テセウスの船ドラマ全話ネタバレあらすじ
『テセウスの船』ドラマ全話ネタバレあらすじまとめ!ここで真犯人も全てわかる!2020年1月19日スタートのTBSドラマ『テセウスの船』。 開始当初から大きな話題になり、SNSでも考察に大盛り上がりでした。 ...

ドラマにもなった『テセウスの船』原作漫画のあらすじと巻ごとのネタバレをまとめました!

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もくじ

【テセウスの船】原作漫画のあらすじ

 

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1989年に起きた小さな田舎の村の連続毒殺事件。

主人公の田村心(たむら しん)は、その連続殺人事件の犯人とされている男の息子だった。

不思議な現象により事件直前にタイムスリップした息子は、本当に父親が犯人なのかと考え始める。

“俺の父親は、本当に犯人なのか!?”

事件により笑顔がなく人生も失われてしまった家族や自分のため、父の無実を信じて過去を変えようとする息子。

父はなぜ事件を起こしたのか?

本当に殺人犯なのか?

事件が起こる直前の1989年、平成元年にタイムスリップした田村心は、事件現場となる雪深い村で過去の家族に出会う。

その村で心は父に出会い、事件の真相を知ろうとする。

「過去を変える」というタブーをしながら、父の無実と真犯人をさがす心。

父と協力しながらも、事件を防いで未来を変えていこうとする主人公、田村心のもがく姿と事件の不思議なストーリーに引き込まれていきます。




【テセウスの船】原作漫画は無料で読める?

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【テセウスの船】原作漫画全巻ネタバレ

 

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ここから下は『テセウスの船』漫画全巻のネタバレになります。

ドラマが楽しみな人、謎を知りたくない人は閲覧をご注意ください。

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巻ごとにまとめてあるから、上にある目次からジャンプもできます




『テセウスの船』原作漫画1巻あらすじとネタバレ

主人公の田村心(たむらしん)は、父親が起こした大量殺人事件のせいで幼少期から人前で笑ったり泣いたりしてはいけないと母に教えられて育った。

心が産まれる前、家族が住んでいたのは音臼村という小さな雪深い村。

音臼小学校のお泊り会に参加した39名が、突如腹痛や吐き気を訴えて病院に緊急搬送された。

そのうちの児童16名と学校職員5名の計21名が、夕食時に出されたオレンジジュースに混入した猛毒の青酸カリによって死亡してしまった。

その凄惨な事件の犯人が心の父親だった。

母が妊娠中の出来事だったため、事件後に母の旧姓である田村として産まれたのが心だった。

産まれた時から犯罪者の息子として生きてきた心

心は大人になり結婚をした今でも、ネットなどで事件のことが書かれていないか探す日々。

そんな心だったが、全ての事情を知った上で結婚した妊娠中の妻由紀に、父親の事件について調べていることを告げられる。

由紀がまとめたノートによると、父が逮捕された音臼小の無差別殺人事件が起こるまでにも、不可解な事件がいくつか起きていたとの記録が。

その中で事件として捜査していたのが当時警察官の心の父親、佐野文吾

後の無差別殺人事件で犯人として捕まった男だった。




家族バラバラの生活

心と母、そして姉と兄がいる残された家族は、事件が知られると引越しをするという生活を送っていた。

今では母としか連絡が取れず、姉と兄は音信不通。

心も教員免許を取ったが父親が犯罪者ということで教職には就けず、職を転々とする生活だった。

妻の急死

由紀が心との子ども女の子を出産するが、運悪く由紀は出産により命を落としてしまう。

結婚を反対していた由紀の父親から「孫を引き取る」と言われてしまった心。

そんなとき、由紀が事件について調べていたノートを見つける。

そこには由紀の書いた『佐野文吾、冤罪の可能性アリ?』という走り書きが。

拘置所にいる父親はいまだに無罪を主張している。

もし冤罪なら自分の子供を引き取ることができるとの想いから、父親に会うことを決めた心。




事件の現場となった音臼村へ

心はまず音臼村に向かうが廃墟となっており、今では誰も住んでいない場所になっていた。

心の父親が逮捕されたきっかけとなった、事件が起きた音臼小学校は取り壊されており、跡地には慰霊碑が立っていた。

跡地を歩いているとだんだん霧が濃くなり、ついに何も見えない状態に。

なぜか心は意識がもうろうとしてしまい、その場に倒れ込んでしまった。

事件当時にタイムスリップしていた心

意識をうしなった心が目を覚ました場所は、見慣れない小学校の前。

自分が産まれる前の父や母と会ったことで、事件が起こる半年前の音臼村タイムスリップしたことを確信した心。

そんななか、雪に埋もれた女の子を発見し助けたのだが、それは幼い頃の姉だった。

由紀がのこしたノートによると、本来は新聞配達員が発見するはずで、鈴は顔に凍傷の痕が残っているはずだった。

未来の姉、鈴は顔にアザがあった。

心が助けたことで凍傷の痕が残らず、過去を変えることが出来ると気付く。

事件が起きた過去を変えようとする

次に起きるはずの事件である、除草剤のパラコートを誤飲して亡くなる5歳の少女を助けようとした心。

現場となる場所にあったパラコートを持ち去り山の中で廃棄した心だったが、若い頃の父である佐野がその少女と歩いているのを見かけてしまう。

その後、なぜか少女は捨てたはずの除草剤パラコートを飲んで亡くなってしまう。




『テセウスの船』原作漫画2巻あらすじとネタバレ

過去の家族の家に滞在させてもらう心。

父である佐野は心を疑い、未来の日付の免許証を見つける。

妻の和子(心を妊娠中の母親)に伝えるが、取り合ってもらえない。

滞在を反対する佐野と、どこか親近感をもち滞在させるという和子。

心を疑い刑事を呼ぶ佐野

佐野は心を疑っていたため、すでに捜査一課の金丸刑事を呼んでいた。

心がパラコートを捨てていた現場を見ていた佐野は心を疑っていた。

だが佐野は雪崩に合う男性を助けたことから心が事件を防ごうとしていたと気付き、助け船をだした。

心は佐野に、自分が未来から来てこれから起こる事件を防ぐために動いていたことを告白する。

事件のあった音臼小で教師として働きはじめた

佐野の紹介で音臼小で教師としている木下さつきに紹介してもらい、臨時教師として働き始めた心。

教師としてクラスを受け持ち生徒たちとも良い関係を築いて過ごしていたある日、ウサギが一羽スコップで無残に殺されている事件が起きる。

心は鈴とパラコートで死亡した千夏の姉の明音が、ウサギ小屋の前で新聞配達員の長谷川翼からお菓子をもらっている姿を見かけ、注意するように呼び掛けた。

生徒に好かれている長谷川を悪く言ったことで、心は生徒たちから反発されてしまう。




奇妙なイラストを発見する

心はノートから元町議会議員の田中が心筋梗塞で死亡することを知り、佐野に伝える。

病院には通わず自宅にこもっている田中を訪れた心は、子どもたちが田中の家をたびたび訪れていることを知った。

子どもたちが田中の元を訪れたある日、遊びに来たうちの誰かが「ウサギを殺した」と話す声を聴く。

田中を心配してた心と佐野が再び訪れたとき、田中が子どもたちに代筆をお願いしていたノートに、奇妙なイラストを見つける。

泣いている女の子と、黒塗りされた女の子。

気味の悪い構図の絵を見た心と文吾は、ウサギを殺した犯人はその絵を描いた人物と同一人物なのではないかと考えた。

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『テセウスの船』原作漫画3巻あらすじとネタバレ

翌日、何故か部屋から出て来ようとしない鈴に、一緒に学校に行こうと心が声をかけるが拒否される。

学校に行った心だったが、あとから来た鈴に声をかけるが無視されてしまう。

除草剤のパラコートを盗み出したのが心だったと知られ、他の生徒たちにも無視されてしまった。

行方不明になる女の子2人

田中が亡くなる2/5、田中の家を訪れた心と佐野。

そのとき心の姉である鈴と、パラコートで亡くなった少女の姉の明音が行方不明になっているという連絡が入る。

田中の代筆ノートに描かれた、泣いている女の子と黒塗りされた女の子のイラストが二人のことではないかと考え探すことにした。

明音が行方不明になることは事件ノートに書かれているが、それは本来なら翌月の話だった。

自分が動いたことで過去が変わってしまったと心は焦る。




どこかに閉じ込められる明音

そのころ明音は、どこかに閉じ込められていた。

「これは罰だ」

「なんでもするか」

そう謎の人物に聞かれて明音は

「なんでもする」

と答える。

そんな時、佐野文吾の娘・鈴だけが帰宅した。

鈴は明音の行方は知らないと言い、高熱で意識を失った。

一方、亡くなるとされた時間になっても田中は無事に眠っていた。

田中の家族から代筆ノートに描かれた絵をもらった心だったが、

「絵の中に描かれているものを、どこかで見たことがある」

と家族から聞く。

事件のノートを見せるように佐野に要求される

明音を助けたい佐野は、心に事件のノートを見せろと伝える。

だが佐野自身が音臼小無差別大量殺人事件の犯人として死刑囚となっている事を話していなかっため、見せることを拒否する。

新聞配達員の長谷川を怪しんでいた心は、長谷川の家へ。

家には佐々木という表札があり、婚約者の紀子がいたが長谷川は不在と言われる。

事件ノートには佐々木紀子が青酸カリで自殺したことも書かれていた。

実は紀子は長谷川が撮った明音の写真を発見していた。




持ち出された青酸カリ

紀子の様子がおかしかったと気づいた心は、自殺に使われるとされる青酸カリ出どころを気にする。

実は紀子が勤めている工場では青酸カリを扱っていて、心から話をきいた佐野が翌日その工場を訪れる。

すると紀子は仕事を休んでおり、青酸カリが紛失していた事実が。

明音をさがしに音臼山の山小屋へ

田中の代筆ノートに描かれていた奇妙なイラストを見た子どもから、山小屋ではないかと聞いた心と佐野が音臼山の山小屋へ。

そこには嘔吐した痕跡と、誰かの足跡、そして鈴と明音のネーム入りキーホルダーが発見される。

外に出たところ、金丸刑事が待ち構えていた。




『テセウスの船』原作漫画4巻あらすじとネタバレ

わざと倒れることで公務執行妨害で心を逮捕しようとした金丸刑事。

佐野も抗議するが、金丸刑事も引かない。

その時、警察の無線が入る。

無線に油断した金丸刑事を突き飛ばし逃げる心。

明音と男性が発見される

「音臼神社で明音ちゃん発見!

20代から30代の男性と共に雪の上に倒れている所を神社の神主が発見。

二人共もう息はしていないもよう…」

それは行方不明の明音と、新聞配達員の長谷川。

長谷川は明音を暴行したが、その後なぜか2人とも青酸カリで死んでいたのだった。




佐野へ全てを打ち明ける

逃げ出した心は事件ノートと免許証を谷底に投げた。

金丸刑事に捕まってしまった心は厳しい取り調べを受けるが、犯人ではないため拒否を続けた。

なんとか釈放され、心は佐野の家に戻ることに。

小さい村での出来事だったため、佐野の家には心が居ることに対する中傷の電話がひっきりなしにかかってきていた。

心は佐野に、自分は未来から来た息子であること、音臼小学校で無差別大量殺人事件が起こること、そしてその犯人として佐野が捕まってしまうことを伝える。

事件を回避するため家族で村を離れるように心は説得するが、信じてもらえず佐野に村を出ていくように言われてしまう。

途方もなくさまよっていた心のまわりに、再び深い霧が出てきた。

霧が晴れると景色が変わっていた。

過去に行ったときは使えなかったスマホが使えるようになっていたことから、元の時代に戻ってきていたことに気付いた心だった。




事件は起こっていた

スマホで音臼小無差別大量殺人事件について調べたが、犯人は心の父である佐野だった。

しかし事件発生日が違っていて、青酸カリが混入された飲み物も変わっていた。

そしてなんと心の母親の和子が、心を出産後一家心中をはかり、長男と死んでしまっていた。

生き残ったのは産まれたばかりの心と姉の鈴で、児童養護施設で育てられることに。

鈴は、心がタイムスリップする前では明音の事件と無関係とされていたが、今の世界では疑いの目を向けられていて行方不明になっていた。

妻の由紀と、母に預けていたはずの娘はどうなっているのか自宅に戻ると、由紀と娘の痕跡はみつからなかった。

由紀の両親にも会いに行くが、自分のことを知らない様子。

由紀とは結婚どころか出会ってすらないことになっていた。




自宅に届いた奇妙な郵便物

そんなときに自宅に届いていた郵便に気付く。

宛先の書かれていない封筒から、田中の家で見たものと同じタッチの不気味なイラストが出てきた。

真犯人がこの時代にも存在し、自分に関わっていることを知った心。

不気味なイラストは、妊婦の絵。

その妊婦が以前の未来で妻だった由紀ではないかと不安になった心は、由紀に会いに実家へ行った。

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『テセウスの船』原作漫画5巻あらすじとネタバレ

由紀の家まで行った心だったが、由紀は自分のことを知らなかった。

もう少し話をしようとしたところ、由紀の父親に警察を呼ばれてしまい逃げるように帰宅する。

後日、由紀が心の家を訪ねてきた。

由紀は週刊誌の記者として、音臼小無差別大量殺人事件を調査しているというのだ。

これまでに何度か札幌拘置所の佐野と手紙のやり取りをしていて、その中で出てきた田村心をという人物を探していたと言う。

自分の知っていた由紀との違いにショックを受けた心は、由紀を追い返してしまう。




奇妙な手紙の数々と佐野からの手紙

心は部屋にあの奇妙なイラストの手紙が大量にあるのを発見した。

そのことで犯人が今の時代に自分にコンタクトを取ろうとしていたことを知る。

そんなとき、追い返した由紀が再びやってきて、佐野の手紙を置いていった。

手紙には

「田村心という男を探してください」

と書いてあり佐野が過去に会った自分の存在を覚えていると確信する。

不気味なイラストの消印は札幌、佐野が収監されている場所は札幌拘置所という共通点を見つける心。

偶然なのか真相を確かめるため、佐野に会いにいくことにした。

佐野との面会

面会室に現れた佐野はかなり老け込んでいるが、心は変わらない様子。

佐野と心は涙を流し、親子の再会を喜ぶ。

佐野によると、心がいなくなってから金丸刑事が転落事故で死んだと聞かされる。

そしてそのまま青酸カリで死亡していた明音と長谷川の事件は迷宮入りとなってしまった。

金丸の名前は事件ノートには載っていなかった。

長谷川が死んでしまったことで、婚約者だった佐々木紀子も村を出て行き、その後の行方は不明となった。




事件は起きて佐野は捕まってしまう

心から21人が犠牲となる事件の犯人になると伝えられ、不安になった佐野。

その事件の日にあるお泊り会を中止できないか提案するが、明確な理由もないため受け入れてもらえなかった。

音臼小混入事件が起こるとされていた当日は何事もなく過ぎたのだが、その翌朝、次々と子どもたちが倒れてしまう。

原因は牛乳に混入していた毒物だった。

しかし当初の事件で被害者となるはずだった、同僚の木下さつきや心の生徒たちは無事で、代わりにOBや下の学年の子たちが被害になっていた。

事件の警戒から必要以上に小学校に入り込んでいた佐野は疑われ、なぜか自宅からは毒物が発見される。

その青酸カリは死んだ長谷川の婚約者・紀子の勤務先の工場から紛失されたものだった。




姉の鈴との再会

面会時間が迫り最後でに佐野から姉の鈴が会いに来たということを聞かされる。

妊娠の報告だったと聞き、あの不気味なイラストは鈴のことだったのではないかと心は考えた。

姉に会いに行った心だったが、出てきた車いすの男性に、鈴は不在だと伝えられる。

帰ろう鈴のマンションを出たところ、鈴に偶然再会する。

鈴は過去を捨てるため整形をし、「村田藍」という名前で生活していると告げられた。

心と別れた鈴は同棲している車いすの男性に、一人っ子だと言っていたのに弟だと名乗る人物が訪ねてきたことについて追求される。

心を家に呼んで会ってみたいという男性に鈴が拒否すると、突然豹変したようにキレ、その様子に鈴は恐怖を感じる。

一方そのころ、佐野は弁護士から、音臼村で暮らしていた長谷川の婚約者だった佐々木紀子が、佐野の無実を証明できる証言をすると名乗り出てきたことを伝えられる。




『テセウスの船』原作漫画6巻あらすじとネタバレ

姉の鈴と再会した心。

この世界では心中によって亡くなってしまった母と兄のお墓を訪れた。

心の顔を見て、自分が幼かった頃に会った人に似ていると話す。

鈴は心がタイムスリップし、出会ったことを覚えていた。

もちろん同一人物とは夢にも思っていない鈴だったが、過去の心がいなくなった後の出来事を語り出す。

無実を信じていた母だったが

佐野が警察に連れて行かれてから、家には嫌がらせの電話がかかってきていた。

夫が無実であると信じていた母だったが、病院や助産師も相手にしてくれず、当時妊娠中だった心を自宅で出産。

村を出たが、佐野の家族だとバレる度に嫌がらせを受けてしまう。

子どもたちを守るために離婚し、母の旧姓の田村を名乗ることに。

無実を信じ続けていたが、ある日給食に除草剤を混入され、鈴が緊急入院してしまう。

そのことがきっかけで母の精神状態は崩れてしまい、子どもたちに睡眠薬を飲ませ練炭自殺を図ってしまう。

しかし鈴は途中で目を覚まし、母や弟を運ぼうにも重くて運べず、赤ちゃんだった心だけを抱いて逃げ出し助かったのだ。




顔も名前も変えて別の人生を

鈴は辛かった経験から、顔も名前も変えて父親と事件には関わらないように別人として生きていた。

しかし妊娠したことをきっかけに心境の変化が起こり、父である佐野に会いに行ったのだった。

夫には本当のことを伝えておらず、心が現れたことで疑われてしまった。

今の暮らしを守るため、父とも心とも会うのはこれが最後にしたいと言う。

父に有利になる証拠

心は鈴と父のいる札幌拘置所を訪れた。

2人で父に会いに行くのは最初で最後。

そんな2人に父である佐野は、ある人物が再審に有利になる証拠を持っていると言う。

それは佐々木紀子。

新聞配達員の長谷川翼の婚約者だった女性だった。

希望が出来たと佐野は喜ぶが、今まで沈黙を守っていた人がなぜこのタイミングで、と心と姉は喜べなかった。




鈴の夫は音臼小事件の被害者だった

拘置所からの帰り、心は鈴の夫と義母に会った。

夫の名前は木下みきお

心は木下みきおと義母に会ったことがある気がするも思い出せない。

理由をつけてその場を立ち去ろうとした心だったが、みきおは家に上がるように引き止める。

電話をかける、と別室に移動した心はそこである写真を目にする。

それはなんと、音臼小事件が起こる前に撮影されたクラスの集合写真だった。

いつの間にか現れたみきおは、自分が音臼小事件の後遺症によって車いす生活になったと語りだした。

木下みきおは加藤みきお

みきおは音臼小事件が起こる前日の夜、犯人と会ったと話しだした。

お泊り会の夜に目が覚めたみきおは、トイレに行こうと廊下を歩いていた。

その時教室から物音が聞こえたのでのぞいてみると、なんと保管してあった食材を触る佐野文吾の姿があったと。

みきお自身も毒物入りの牛乳を飲んでしまい、数日間意識不明になるも奇跡的に命は助かったが、後遺症で車いす生活になったそう。

音臼小事件のときにいた人物で被害者。

そこで心は、「木下みきお」が「加藤みきお」だと気がついた。

それは担任で心と同僚として働いていた、木下さつきが身寄りのなかった加藤みきおを引き取ったからだった。

つまり鈴の義母は木下さつきだったのだ。

動揺する心と鈴。

そんな2人に、木村みきおは6月24日に旧音臼村で開催される、慰霊祭に心を招待した。




鈴の正体を知らない?

夫の木下みきおに、自分の正体はバレていないはずだと話す鈴。

しかし心は違和感を感じていた。

姉の幸せのためにも、父である佐野の無実を証明する情報を集めなければと、心は記者の由紀に慰霊祭に同行してほしいと連絡する。

由紀に会い安心してしまった心は、佐々木紀子が新たな証言をしてくれる、慰霊祭の日に佐野の弁護士と会う約束をしている、父の無実が証明できるかもしれないことを話してしまう。

しかし近くで木下みきおの義母で、音臼小の教師だった木下さつきが聞き耳を立てていた。

焦った木村さつきは昔のツテを頼りにし、佐々木紀子の居場所を聞き出して現在の住居を訪ねた。

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『テセウスの船』原作漫画7巻あらすじとネタバレ

鈴の正体を知ってしまった木下さつき。

夫のみきおにバラさないことを条件に、鈴と共に佐々木紀子の家に向かった。

そして紀子に事件の情報を聞き出すと、なんとそれは思いもよらないことだった。

長谷川翼の本性

佐々木紀子はなんと、音臼小事件が起きることを以前から知っていたと言う。

三島千夏がパラコートを誤飲して亡くなった後のこと。

当時婚約者で同棲していた長谷川翼から、佐々木紀子はひどい暴力を受けており、なんでも翼の言いなりになっていた。

ある日紀子が勤務している工場から青酸カリを盗んでくるよう指示される。

人に頼まれた、売って金にするらしい、そう翼は話す。

それからしばらく後、三島明音の失踪事件が起こる。

紀子は家に戻ってきた長谷川翼から、明音はもうこの世にいない、自分は騙されたと聞かされた。

「明音ちゃんを隠しに行く」

翼に、紀子はあるものを渡された。

それは小屋の中で涙を流している明音の写真。

出て行った翼は翌日、明音と共に遺体となって発見された。

紀子は参考人として警察で取り調べを受けていたが、紀子は何も知らないふりをした。

現場から見つかった青酸カリの容器は紀子が翼に渡したものと別物だった。




佐々木紀子が語る事件

過去のことを語る紀子は、さらに金丸刑事を殺した犯人に心当たりがあると言いだした。

翼と千夏が亡くなった現場に花を供えに行った帰りのこと。

偶然、誰かと話している金丸刑事を見かけた。

その人物は、これから音臼村で起こる事件のノートを拾ったと話していた。

そのノートは心が金丸刑事に捕まりそうになったときに心が投げ捨てたノートだった。

その現場を確認しようと崖をのぞきこんだ金丸刑事は、うしろからその人物に押され谷底に突き落とされてしまった。

目撃してしまった紀子は怖くなり音臼村を出て行った。

犯人の写真

一連の出来事を誰かに話したとしても信じてもらえないと紀子は思い、ずっと黙って暮らしていた。

しかし紀子は重い病気にかかっており、全て話すことに決めたのだった。

紀子は当時金丸刑事を突き落とした犯人の姿は見えず、声だけしか聞こえなかった。

しかしその声に聞き覚えがあり、その人物の写真も持っていると話した。




義母の本性

写真を持ってくる、と席を外す佐々木紀子。

すると、木下さつきがカバンから『お砂糖』を取り出した。

そして鈴にそれを紀子の紅茶に入れるように指示した。

砂糖ではないであろうそれを見て躊躇する鈴だったが、木下さつきは全て鈴の決断次第だと迫る。

義母の本性を見た鈴に、過去の記憶がよみがえってきた。

心から事件のことを聞かされていた父、佐野に言われ、事件が起こったお泊り会に参加できなかった日。

木村さつきが鈴の様子を伺いに訪ねてきた。

そして、お手洗いを借りるために佐野文吾の家の中に入った。

「あの事件後、うちから青酸カリが見つかりました。あれ、お義母さんが仕組んだんですか?」

事件が再び起きるのか

木下さつきは鈴の質問を否定し、自分も後遺症があり事件の被害者だと話す。

しかしさつきは「真犯人がだれか知っている」と、鈴へ事件の真犯人の名前を告げた。

鈴は想像もしなかった真犯人にショックを受けたが、さつきはさらにこうも話した。

「明日はいっぱい人が死ぬことになるのよ。音臼事件みたいに」

直後、佐々木紀子が犯人と思われる人物の写真を持ってきた。

その写真を見た途端、鈴は恐怖と驚きで、裸足のまま家を飛び出した。

紀子の自宅まで来ていた心と由紀は、鈴と出くわした。

ショックのあまり、その場で鈴は倒れてしまう。

病院で目覚めた鈴は紀子から聞いたことを心に告げた。

犯人は「お腹の子が1番それを望まない人」だと、子どもを堕ろしてほしいと泣きながら訴える。




偽装通報と、ある人物

佐々木紀子の家に残された木下さつき。

なんと紀子を刺して殺してしまう。

そして自分の腹部も刺し、鈴に刺されたと嘘の通報を警察にした。

一命を取りとめた木下さつきに、ある人物が訪れた。

「うまくやったでしょ」

そう話すさつきに対してその人物は

「ためらい傷だと偽装はすぐにバレる」

そいう言いながら差し入れとしてオレンジジュースを手渡した。

再び事件は起こるのか

「たくさん人が死ぬと言っていた…明日の慰霊祭で音臼事件と同じことが起きるって」

心は鈴から、佐々木紀子の家で義母の木下さつきにそう聞かされたと言われる。

心は警察に鈴の保護を頼み、犯人が必ず現れるであろう慰霊祭へ向かった。

そこへある人影が現れた。

1人かとその人物へ聞く心へ、その人影は恐ろしいものを差し出した。

「1人かと聞かれれば1人ではありません。見て欲しかったので連れてきちゃいました」

それは人間の眼球だった。




『テセウスの船』原作漫画8巻あらすじとネタバレ

目玉を持って現れたのは鈴の夫、木下みきお(加藤みきお)。

音臼小事件で車いすになったはずの加藤みきおは、普通に歩いて現れた。

被害者を装うために嘘をついていたのだ。

母にも見て欲しくてここまで持ってきた、そう言いながら木下さつきの眼球を持って歩いてくる。

不気味なイラストを心に送り付けていたのは、自分に会いに来いというメッセージだった。

タイムスリップの方法

心に聞きだしたかったのは1つ。

『過去にタイムスリップする方法』

金丸刑事に逮捕されそうになったときに投げ捨てた事件ノートと免許証は、みきおが拾って持っていた。

心は警察に通報していたため、みきおに自首を勧めた。

しかしみきおは激高し、心は脇腹をナイフで刺されてしまう。

警察がやってきたがもみあっている2人の周りを霧が囲い、心は気を失ってしまう。




再び過去の音臼村へ

1週間たって目を覚ました心の前には佐野文吾がいた。

音臼小事件が起こる前に再びタイムスリップしていたのだ。

犯人がは加藤みきおと木村さつきだったと佐野に伝える。

加藤みきおの家を尋ねるが隣町の児童養護施設に引き取られ、さらにその後叔父と名乗る人物に引き取られたことを聞かされる。

その頃、加藤みきおは元市議会議員の田中の家を訪れていた。

田中は、出されたコーヒーに口をつけなかった。

音臼小で起こったウサギ事件の犯人が加藤みきおではないかと感づいていたからだ。

残忍な事件の詳細を楽しそうに語る加藤みきお。

実はその後ろには大人の影があった。

「どうしても殺らなきゃいけない人がいる」

そう言って立ち去ったあと、田中の家が火事に。

村人が田中の家を消火作業にあたっている中、佐野の家をある人物が訪れていた。

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『テセウスの船』原作漫画9巻あらすじとネタバレ

佐野の家を訪れたのは加藤みきおの叔父、加藤信也と名乗る人物だった。

心の行方を聞く加藤に、母の和子は警戒し誤魔化した。

加藤は後ろにナイフを隠し持っていたが、佐野からの帰宅を知らせる連絡により何もせず立ち去った。

別人のような木下さつき

心は火事が起こった田中の家で会った木下さつきに、みきおが叔父に引き取られたことを伝えていた。

心から心配し叔父の存在を怪しむ木村さつきは、未来で会った木下さつきとは別人のようだった。

加藤みきおの家に行った佐野と心は、みきおと鈴以外の顔が針で刺され穴だらけにされているクラスの集合写真を見つけた。

青酸カリのビンがすでに佐野の家にあると探すも見つからない。

佐野は金丸刑事から事件を引き継いだ刑事から、明音の事件は長谷川翼以外の人物が関わっているという新たな情報を入手する。

加藤信也と名乗る人物が村に潜伏していることを確信した佐野は、家族と村を離れる決断をする。




タイムカプセルに指輪を

心の説得もあり村を離れることを納得した和子たち佐野家族。

鈴は庭にタイムカプセルを埋めることにし、心を含め家族全員その中にモノを入れることに。

心は事件を止めることができたら未来が変わっていると考え、手書きの家系図と結婚指輪を入れた。

車で片道3時間ほどの親せき宅へ向かった和子たち。

心と佐野は見送り、加藤みきおを探すことにした。

木下さつきの元に加藤みきおから、叔父と暮らしていて、翌日のお泊り会には参加すると連絡が入った。

元気そうで良かったという木下さつき。

丸1日経っても親せき宅に到着していない和子たちを心配し、探しにいこうとする心だったが、多くの命がかかっているお泊り会を優先すると佐野は言う。

加藤信也の正体は

お泊り会当日。

加藤を待ち伏せするために駅に向かう佐野、そして家に青酸カリが隠されていないか探してから学校に向かう心。

無線で連絡を取り合うことにした2人。

その頃、小学生の加藤みきおと加藤信也は楽しそうに思い出話をしていた。

加藤信也とは、心と共にタイムスリップしてきた未来の木下みきお

2人が話していたのは、今までの犯罪でどれが一番楽しかったのかという恐ろしい内容だった。




加藤みきおの目的は

音臼小に到着した心の元に、佐野から無線で連絡が入った。

加藤みきおが乗っているはずの電車からは誰も下車しなかった事実に、心と佐野に緊張が走る。

そんな中、木下さつきに加藤みきおから、小屋に来てほしいと連絡が入る。

そこは明音が監禁されていた音臼岳の小屋だった。

加藤みきおは泣きながら木下さつきに抱き着く。

しかし、その後ろには大人の加藤みきおが手にロープを持って立っていた。




『テセウスの船』原作漫画10巻(最終巻)あらすじとネタバレ

心はいなくなってしまった木下さつきを探していた。

木下さつきのクラスの黒板に、またも加藤の不気味なイラストが描かれているのを発見する。

危機感をおぼえた佐野はお泊り会参加者の飲み物を全て廃棄する。

それをすり抜けるように、加藤みきおはお土産といって水に溶かすとジュースになる粉を配っていたのだ。

水しか飲まないように言っていた佐野が配った水に、なんと加藤みきおが粉を入れて飲んでしまう。

苦しむ加藤みきおだったが、それはただの演技だった。




慎吾が見つかる

そんなとき、行方不明だった佐野の息子、慎吾(心の兄)が見つかったと連絡が入る。

村に向かっていた佐々木紀子が見つけたのだった。

慎吾と再会した佐野は、ポケットにあの不気味なイラストが入っていることを発見する。

和子と鈴が音臼岳の小屋にいると考えた心は1人で山小屋へ向かった。

小屋の扉を開こうとしたとき、後ろから何者かに石で殴られ気絶してしまう。

動機は鈴

目を覚ますとそこには大量のカセットテープと木下さつきの姿があった。

小屋に火をつけようとしている男を見た心は、その人物に驚いた。

それは一緒にタイムスリップしてきた木下みきお(未来の加藤みきお)だった。

みきおは転校してきたときに優しくしてくれた鈴のことが好きだった。

鈴と自分だけの2人きりの世界になれば良いと考えていたのだ。

鈴に好きな人がいるのかと聞いたとき、お父さんみたいな人と言われ、佐野を殺人犯にすることにした加藤みきお。

明音に毒を飲ませたのも鈴のためだと話す。




鈴の姿に絶望したみきおは

佐野を殺人犯に仕立て上げることに成功した加藤みきおだったが、事件後に再開した鈴は別人のようになっていた。

「僕は鈴が欲しかった…純粋な最初の鈴が…」

鈴の姿に絶望したみきおは慰霊祭で全員を巻き込んで自殺しようとしていたが、心とタイムスリップをしてしまった。

過去に戻った木下みきおは、子どもの加藤みきおが、体育館に閉じ込められている鈴と和子を救い出すことでヒーローにしたのだった。

佐野の前に現れた子どもの加藤みきおは、叔父の加藤信也が全ての罪を告白した遺書を持っていた。

嫌な予感がした佐野は心を探しに行こうとしたが、大人の木下みきおが佐野をナイフで刺そうと襲い掛かった。

しかしその瞬間、傷だらけの心が現れ、佐野の代わりに胸を刺されてしまう。

まだ襲い掛かろうとする木下みきおを佐野は射殺したのだった。




変わった未来は

佐野をかばい亡くなってしまった心。

未来は変わり、佐野は殺人犯ではなくなった。

加藤みきおは連続殺人犯として少年院に入り、出所後は『少年A』としてマスコミに追われる存在となっており、現在の所在は不明に…。

音臼村が廃村になるので、タイムカプセルを取り出しに行った佐野一家。

その中にあった心が入れた封筒の中には、佐野や和子、姉の鈴と兄の慎吾、そして心と結婚した由紀と子どもの未来の名前が書かれた家系図と、結婚指輪があった。

事件のあとに生まれてきた心は、教師になる夢を叶えていた。

そんな心が連れてきた婚約者の名前は岸田由紀。

その名前を見て佐野文吾は感激するのだった。

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【テセウスの船】真犯人は誰?

 

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『テセウスの船』原作漫画の真犯人は加藤みきお。

心と共に過去に行ったため、大人のみきおが犯人のようになるかと思いましたが、子どもの加藤みきおが犯人だときちんと裁かれていて安心しました。

なのですが、最後のコマでフードを深く被って歩く加藤みきおが描かれていたのが、リアルでゾッとしました。

知らない内に近くにいるかもしれないっていうのは現実にあり得ますもんね…。

心が亡くなってしまったのは驚きでしたが、新しい未来に産まれた心はまた由紀と結ばれるというのは感動。

タイトルになっている『テセウスの船』にあるように、この心は元の心と同じと言えるのか?

すごく不思議な感覚にもなります。

(『テセウスの船』については下の方に詳しく書いています。)

原作漫画の犯人は加藤みきおでしたが、ドラマでは別の犯人になることが作者から公言されています。

ドラマについてはこちらの記事をどうぞ↓

『テセウスの船』ドラマ全話ネタバレあらすじまとめ!ここで真犯人も全てわかる!

テセウスの船ドラマ全話ネタバレあらすじ
『テセウスの船』ドラマ全話ネタバレあらすじまとめ!ここで真犯人も全てわかる!2020年1月19日スタートのTBSドラマ『テセウスの船』。 開始当初から大きな話題になり、SNSでも考察に大盛り上がりでした。 ...




【テセウスの船】の意味とは

原作漫画、ドラマのタイトルにもなっている『テセウスの船』。

難しい話には見えますが、この言葉を知っていると、ドラマや漫画がより一段と深く見ることができるので説明します。

漫画の冒頭にもありますが、『テセウスの船』はパラドックスのひとつです。

パラドックスparadox)とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。

逆説背理逆理とも言われる。

Wikipediaより引用

パラドックスとは簡単に言うと『逆説・矛盾』ということ。

テセウスの船(テセウスのふね、英: Ship of Theseus)はパラドックスの1つであり、テセウスのパラドックスとも呼ばれる。

ある物体(オブジェクト)の全ての構成要素(部品)が置き換えられたとき、基本的に同じであると言える(同一性=アイデンティティ)のか、という問題である。

Wikipediaより引用

とま子
とま子
むずかしすぎて何のことやら…

その意味は漫画の冒頭でも説明されています。

昔クレタ島から帰還した英雄・テセウスの船を後世に残すため修復作業をした。

古くなって部品をどんどん交換していくうち、最初にあった部品は全てなくなった。

修復された船は最初の船と同じと言えるのかという『矛盾(パラドックス)』。

人間も同じで、毎日細胞が死に生まれ、数か月で細胞のほぼ全てが入れ替わるが、別人になることはない。

人間を作るのは「経験」「記憶」「過去」だが、それが変わるとどうなるのか?

過去を変えても、未来の自分や家族は同じだと言えるのか?

そのパラドックスを考えながら見ることで、さらに『テセウスの船』を深く見ていくことができます。

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※当サイトの情報は2020年4月現在のものです。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。

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