【爆報THEフライデー】山崎晃嗣(やまざきあきつぐ)の光クラブ事件とは？
2020年9月11日（金）の『爆報！THEフライデー』では、山崎晃嗣について特集されます。
【東大ベンチャーミステリー】
今流行りの東大ベンチャーの元祖ともいえる天才・山崎晃嗣。
東大在学中に時代を先取りした画期的ビジネスを生み出し大儲け！
天才ならではの驚きの頭脳と狂気の一面！
だが…一つのミスから突然の崩壊劇が始まっていく！
山崎が最後に迎える結末とは！？公式HPより
山崎晃嗣（やまざきあきつぐ）とはどんな人物だったのか？光クラブ事件とは？
事件の内容をネタバレありで結末までまとめていきたいと思います。
▼同日の放送では元アイドルXのストーカー事件についても取り上げられます。
元アイドルX(江美早苗・中里綴)ストーカー事件の真相は？犯人ネタバレ！
もくじ
【爆報THEフライデー】山崎晃嗣(やまざきあきつぐ)プロフィールWiki
光クラブ社長山崎晃嗣と彼の日記 pic.twitter.com/cRUyRXKlId
— 八月 (@8th_month) April 3, 2016
| 名前 | 山崎晃嗣(やまざきあきつぐ) |
|---|---|
| 生年月日 | 1923年10月？日 |
| 出身地 | 千葉県木更津市 |
| 大学 | 東京帝国大学法学部 |
山崎晃嗣(やまざきあきつぐ)の経歴
山崎の父は医師で木更津市市長でもあった山崎直。
旧制木更津中学（現・千葉県立木更津高校）から旧制第一高等学校を経て1942年に東京帝国大学法学部に入学しました。
1943年、学徒出陣が始まり陸軍経理学校で学び、陸軍主計少尉に任官。
北海道旭川市の部隊に所属しました。
戦時中に上官の陰惨ないじめに遭い、一高時代の同級生を亡くしますが、上官の命令により秘密にさせられます。
終戦を迎えたときには北海道旭川市の北部第178部隊の糧秣委員でした。
ここでは、上官の命令で食糧隠匿に関与しますが、密告によって横領罪で1945年12月に逮捕されています。
上官をかばって懲役1年6ヶ月・執行猶予3年の判決を受け、尋問時には警察から虐待されるという経験をしました。
同級生の死とこの逮捕によって戦争という時代や軍隊・組織に対して激しい怒りを持ったと言われています。
山崎は自著『私は偽悪者』に、「人間の性は、本来傲慢、卑劣、邪悪、矛盾である故、私は人間を根本的に信用しない」と書いています。
1946年4月、東大法学部に復学。全科目で「優」を取ることを目指して猛勉強し、20科目中「優」17・「良」3の好成績を残しました。
死の直前まで、勉強や睡眠、性生活に至るまで分刻みで細かくスケジュールを記録していたという話も有名です。
女性関係も奔放で、愛人が6人いました。
山崎晃嗣は堀江貴文と似ている？！
実は、山崎晃嗣は2006年頃、堀江貴文さんと類似しているとして世間で話題になりました。
その際『ザ！世界仰天ニュース』で再現VTRと共に特集されていて、萩原聖人さんが山崎晃嗣を演じました。
萩原聖人が6月28日放送の日本テレビ系『ザ！世界仰天ニュース緊急特別版』（後9・00）で、昨今にわかに話題となっている山崎晃嗣役を演じる。山崎は戦後間もなく、東大在学中に起業し巨万の富を築くに至るが、その絶頂期に逮捕された。ライブドア前社長、堀江貴文被告との類似点を指摘する声も多い。番組では山崎の波乱の人生を再現ドラマで描く。演じる萩原は「実録ものは初めてに近く、1人の俳優として貴重な経験になりました。堀江被告と山崎が世間で比べられているので、どう見られるかが不安なところもあります。でも、短い人生を駆け抜けた男の生き様を見てほしい」と意気込んでいた。
オリコンニュースより
【爆報THEフライデー】山崎晃嗣(やまざきあきつぐ)の起こした光クラブ事件とは？ネタバレ結末！
1948年（昭和23年）。東大生の山崎晃嗣が起業した金融会社「光クラブ」の広告です。経営陣が大学生で話題となりました。出資者からの資金を元に商店や企業に高利で貸し出し急成長。
その後は・・・。興味ある方は「光クラブ事件」で検索してみてください。 pic.twitter.com/mMjdsC1Okr— 戦前～戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) March 7, 2018
1948年（昭和23年）9月、東大生の山崎晃嗣は、友人の日本医科大生三木仙也とともに貸金業「光クラブ」を東京中野の鍋屋横丁に設立。
山崎が高利貸しを始めた背景には、戦後のハイパーインフレ時代、母から託された10万円（現在の約1500万円）の大金を株で運用したがうまくいかず、新聞で中野区の闇金融の財務協会に出資したが騙し取られてしまうという出来事がありました。
山崎はこれを引き金に、この闇金融の事務員と組んで高利貸しを始めることにしたのです。
「光クラブ」の社長は山崎で、専務は三木、常務は東大生、監査は中大生でした。
創業資金を全て使って、東京タイムズと時事新報の広告欄に、
「遊金利殖 月１割５分 堅實第一 中野區本町通４の３８ 光クラブ」
という広告を出しました。
周囲の目を引く画期的な広告を打つことで多額の資金を調達することに成功し、集めた資金を商店や企業などに高利で貸し付けていきます。
現役の東大生が始めた事業ということで業界で注目され、信用もあったため「光クラブ」は急速に成長していきます。
開業4ヶ月後の1949年（昭和24年）1月には、資本金400万円、社員30人を擁する会社にまで成長し、銀座の松屋裏通りにモルタル塗２階建ての事務所を購入します。
しかし1949年７月、物価統制令違反の容疑で山崎は京橋署に逮捕されてしまいます。
後に不起訴となったものの出資者たちからの信用を失ったことで業績が急激に悪化。
権者約390名から約3000万円の取り付け騒ぎが起こり、「光クラブ」は追い込まれてしまいます。
その後、社名を変更してさらに資金を集めようとするも成功せず、株の空売りで最後の資金調達を試みるがこちらも失敗します。
1949年11月24日深夜、債務を履行できなくなった山崎は、債務返済の前日に本社の一室で青酸カリ自殺します。享年27歳でした。
「氷カシ（＝高利貸し）」「清算借り（＝青酸カリ）」といったダジャレの入った遺書（下記参照）が残されていました。
- 御注意、検視前に死體(体)に手をふれぬこと。法の規定するところなれば、京橋警察署にただちに通知し、検視後、法に基き解剖すべし。死因は毒物。青酸カリ(と称し入手したるものなれど、渡したる者が本當(当)のことをいったかどうかは確かめられし)。死體はモルモットと共に焼却すべし。灰と骨は肥料として農家に賣(売)却すること(そこから生えた木が金のなる木か、金を吸う木なら結構)
- 望みつつ心やすけし散る紅葉理知の生命のしるしありけり
- 出資者諸兄へ、陰徳あれば陽報あり、隠匿なければ死亡あり。お疑いあればアブハチとらずの無謀かな。高利貸冷たいものと聞きしかど死体さわればナル……氷カシ(貸─自殺して仮死にあらざる証依而如件 よってくだんのごとし)。
- 貸借法すべて清算借り自殺。晃嗣。午後一一時四八分五五秒呑む、午後一一時四九分……
東大で山崎の後輩だった日本マクドナルド創業者の藤田田は、「光クラブ」への出資者でした。
自殺直前に資金繰りに行き詰まったことを山崎に相談された藤田は、「法的に解決することを望むなら、君が消えることだ」と語ったと言われています。
